昨年12月に『星の王子さま』に感銘を受けて以来、心に響く詩や歌がやたらと目につくようになりました。
『最後だとわかっていたなら』
これは、2001年9月11日に起こったアメリカの同時多発テロの、犠牲者を弔う追悼集会や追悼番組で朗読され、一躍有名になった詩です。
がんと向き合っている人と共に暮らすなかで改めてこの詩に出会い、一読して涙が止まらなくなりました。
後悔することのないように、大切な人へはその想いを毎日きちんと届けながら暮らそう。
そう思わせてくれた詩を、今回はシェアさせていただきます。
動画はこちらからどうぞ♪**↓↓↓
最後だとわかっていたなら・全文
あなたが眠りにつくのを見るのが
最後だとわかっていたら
わたしは もっとちゃんとカバーをかけて
神様にその魂を守ってくださるように祈っただろう
あなたがドアを出て行くのを見るのが
最後だとわかっていたら
わたしは あなたを抱きしめて キスをして
そしてまたもう一度呼び寄せて 抱きしめただろう
あなたが喜びに満ちた声をあげるのを聞くのが
最後だとわかっていたら
わたしは その一部始終をビデオにとって
毎日繰り返し見ただろう
あなたは言わなくても
わかってくれていたかもしれないけれど
最後だとわかっていたなら
一言だけでもいい・・・「あなたを愛してる」と
わたしは 伝えただろう
たしかに いつも明日はやってくる
でももしそれがわたしの勘違いで
今日で全てが終わるのだとしたら、
わたしは 今日
どんなにあなたを愛しているか 伝えたい
そして わたしたちは 忘れないようにしたい
若い人にも 年老いた人にも
明日は誰にも約束されていないのだということを
愛する人を抱きしめられるのは
今日が最後になるかもしれないことを
明日が来るのを待っているなら
今日でもいいはず
もし明日が来ないとしたら
あなたは今日を後悔するだろうから
微笑みや 抱擁や キスをするための
ほんのちょっとの時間を どうして惜しんだのかと
忙しさを理由に
その人の最後の願いとなってしまったことを
どうして してあげられなかったのかと
だから 今日
あなたの大切な人たちを しっかりと抱きしめよう
そして その人を愛していること
いつでも いつまでも大切な存在だということを
そっと伝えよう
「ごめんね」や「許してね」や
「ありがとう」や「気にしないで」を
伝える時を持とう
そうすれば もし明日が来ないとしても
あなたは今日を後悔しないだろうから
***訳:佐川睦***
最後だとわかっていたなら・英語版
この詩は『911テロで亡くなった若い消防士が生前に書き残した詩』という説明がされていましたが、実は愛する息子を失ったお母さんが書き記した詩なのです。
溺れた子を助けようとして、自分も溺れ死んでしまった10歳の少年。
その短すぎる人生を終えたわが子への気持ちを綴った詩です。
Tomorrow Never Comes
If I knew it would be the last time that I’d see you fall asleep,
I would tuck you in more tightly, and pray the Lord your soul to keep.
If I knew it would be the last time that I’d see you walk out the door,
I would give you a hug and kiss, and call you back for just one more.
If I knew it would be the last time I’d hear your voice lifted up in praise,
I would tape each word and action, and play them back throughout my days.
If I knew it would be the last time, I would spare an extra minute or two,
To stop and say “I love you,”instead of assuming you know I do.
So just in case tomorrow never comes, and today is all I get,
I’d like to say how much I love you, and I hope we never will forget.
Tomorrow is not promised to anyone, young or old alike,
And today may be the last chance you get to hold your loved one tight.
So if you’re waiting for tomorrow, why not do it today?
For if tomorrow never comes, you’ll surely regret the day
That you didn’t take that extra time for a smile, a hug, or a kiss,
And you were too busy to grant someone, what turned out to be their one last wish.
So hold your loved ones close today and whisper in their ear
That you love them very much, and you’ll always hold them dear.
Take time to say “I’m sorry,”… “Please forgive me,”… “thank you” or “it’s okay”.
And if tomorrow never comes, you’ll have no regrets about today.
***Norma Cornett Marek***
書籍版はこちらです。
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