コロナ騒動を『FACTFULNESS』(ファクトフルネス)に考えよう

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『FACT FULNES』(ファクトフルネス)
~10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣~

昨年(2019年)に日本でも翻訳本が発売されて、ベストセラーとなった本です。

タイトルから『ビジネス的で自己啓発的な雰囲気がしてとっつきにくい』って思っちゃいません?

私もそう思っていました。

でも違うんです。

間違った認識を手放して、数値化された正しい情報に目を向けよう!っていう内容。

この新型ウィルスCovid-19(コロナ)騒動渦中のなかで、多くの人が情報に惑わされているいまこそ、この考え方を受け入れるべきなんじゃないかと思ったのでご紹介したいと思います。

 

世界の事実に関する【チンパンジークイズ】

この本はまず、12個の3択クイズから始まります。

仮に、知識のないチンパンジーにこのクイズを出したとしても正解率は1/3。

あなたはチンパンジーを超えられるのか!?という、ちょっと挑発的なタイトル(笑)

そのクイズを、ちょっとご紹介しますね。

 

現在、低所得国に暮らす女子の何割が、初等教育を修了するでしょう?
A・20% B・40% C・60%
世界の1歳児の中で、何らかの病気に対して予防接種を受けている子どもはどのくらいいるでしょう?
A・20% B・50% C・80%

 

・・・いかがでしょう・・・?

こんな感じの質問が12問。

ちなみに、正解は両方とも【C】です。

【A】と答える人がほとんどで、それは『世界中には貧因に窮しているかわいそうな人たちがたくさんいる』という思い込みを抱えているから、なのです。

だって、テレビやマスメディアでは『世界中には、貧乏で苦労している人たちがこんなにたくさんいるんですよ!』ていう情報を流していますからね。

 

こんなふうにこの本は、過剰に表現された情報ではなく、きちんと数値化された情報を見つめて正しい判断を持ちましょう、ということを提案しているのです。

 

【ファクトフルネス】で提示されている10の思い込みとは?

『FACT FULNES』(ファクトフルネス)では、上で記したような【思い込み】や人間の本能を10個挙げ、ひとつずつ解説しています。

 

分断本能 「世界は分断されている」という思い込み

ネガティブ本能 「世界がどんどん悪くなっている」という思い込み

直線本能 「世界の人口はひたすら増える」という思い込み

恐怖本能 「実は危険でないことを恐ろしい」と考えてしまう思い込み

過大視本能 「目の前の数字がいちばん重要」という思い込み

パターン化本能 「ひとつの例にすべてがあてはまる」という思い込み

宿命本能 「すべてはあらかじめ決まっている」という思い込み

純化本能 「世界はひとつの切り口で理解できる」という思い込み

犯人捜し本能 「だれかを責めれば物事は解決する」という思い込み

焦り本能 「いますぐ手を打たないと大変なことになる」という思い込み

 

それぞれのタイトルを見ただけでも、『え!? まさか!?』って、ちょっとドキッとしません?

全部は長いので、この中でも私の心に響いたものをご紹介しますね。

 

ネガティブ本能 「世界がどんどん悪くなっている」という思い込み

『FACT FULNES』(ファクトフルネス)の中で取り上げられている『ネガティブ本能』とは、人間は物事のポジティブな面よりネガティブな面に注目しやすいという特性です。

 

子どもの死亡事故が増えている?

例えば、イジメを受けて河川敷で亡くなってしまった中学生の事件や若年者による通り魔事件。

ショッキングな事件がニュースで取り上げられると、ワイドショーや情報番組では不安をあおるような表現やコメントが続きます。

「子どもの死亡事故がふえている」
「危ない世の中になってきている」
「このままでは将来が不安だ」

などなど・・・

ずっとそんな声を聞いていると、本当に不安になっちゃいますよね。

その限られた情報を受けてネガティブな考え方が過剰に高まってしまい、「世界はどんどん悪くなっている」という思い込み・勘違いを誘発するのです。

 

でも実は、子どもの死亡事故はこの60年で減少し続けています。

もちろん1件もないのが理想なので、減少しているからいいという事ではないですが、『子供の命が奪われる痛ましい事件が増えている』というのは事実ではありません。

 

この世界において、極度の貧困にある人が減らない?

極度の貧困とは、一日の所得が2ドル以下の人を対象にしているそうです。

実際に、【極度の貧困】の中で暮らす人は世界に多くいて、それは世界中で取り組む課題でもありす。

でも世界中の人口のなかで、この極度の貧困にある人の割合は過去20年で大きく減少しています。

1990年には19億人いた貧困層の人数が、2015年には8億3600万人へと半分以下に減少しました。

世界の”貧困層”は確実に減少している!世界銀行がインフォグラフィックを公開 

<グラフ引用:トジョウエンジン>

長い歴史の中で、20年と言う短いスパンで半分になったって、スゴイことですよね。

もちろん、8億人の人達の貧困に世界全体で取り組んでいくことは必要です。

 

でも私たちって『世界は貧困で溢れかえっていて、それはなかなか進まない課題である』というイメージを持っていませんか?

これは事実とは違いますよね。

 

極度の貧困に窮している人が8億人いるっていうのは【悪い事実】です。

でも、この20年間で極度の貧困に窮する人が16億人から8億人にまで減少したっていうのは【よい事実】です。

【悪い事実】と【よい事実】は同時に存在します。

この【よい事実】の方に目を向けましょう、というのが著者の提案です。

 

恐怖本能 「実は危険でないことを恐ろしい」と考えてしまう思い込み

『FACT FULNES』(ファクトフルネス)の中で取り上げられている『恐怖本能』とは人間が持つ、あまり危険ではないことを恐ろしいと考えてしまう特性です。

 

アメリカでは、多くの人が日常的に『テロ』の恐怖に怯えていると言われています。

『911』などの大きな事件があったのは事実であり、テロに関する恐怖感を持つのは当然かもしれません。

でも、大きなテロ事件は世界的に減少しています。

世界中で発生したテロ事件による死亡者数
2014年・3万3555⇒ 2019年・1万5952

<引用元:2019 Global Terrorism Index:テロによる死者は4年間に半減>

世界人口白書2019によると、2019年の人口は77億1500万人なので、テロにあって死んでしまう確率は・・・0.0002%!

 

一方、生活習慣病での死亡者数は3600万人(2012年)です。

テロにおびえて生活するよりも、日々の食事や運動に目を向けて改善する方が得策ですよね。

 

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新型ウィルス【コロナ】による感染者数と死亡率についての事実

先日(2020/04/19)に、厚生労働省がコロナによる感染者と死亡者の数を発表しました。

<写真引用:NHKwebニュース>

ニュースやワイドショーでは感染者の数ばかりに注目して報道していますが、死亡率は低いのです。

『コロナ菌に触れたら死んでしまう!』って思っている人が多いのではないのでしょうか?

 

日本ではインフルエンザで死亡する方が毎年3000人を超えていて、関連死を含めると1万人にもななります。それと比べたら、コロナの感染者と死亡数はとても少ないのです。

 

高齢者の死亡率が若干高めなのは、成人病と合併して重症化するためです。若い世代の感染者は症状が軽く風邪かそれ以下で、自己治癒することができます。

 

また、コロナは空気感染すると思い込んでいる方が多いようですが、菌はふわふわ飛んでいるものではなく、接触・飛沫(しゃべっているときに飛ぶツバ)によって感染するので、散歩ですれ違うくらいでは問題ありません。

 

こちらは、東京の大学附属病院のコロナ外来で働く看護師さんからの声で、Line(ライン)でシェアを呼びかけられた内容です。

東京の大学医学部付属病院で看護師をしている者です。
この度、4月頭からコロナ外来に選出され、毎日PCRや入院手続きなど実施しています。いま私から最新の情報を発信できると思い、情報をアップします。
まず大事なのは漠然と怖がらないで、きちんと理解して適切に怖がろうということです。空気感染ではないので、ふわふわ飛んているのではなく接触!飛沫!人のしゃべるツバ!この見えない概念の理解が大事かなと思っています。マスクとマスクをしていれば基本的にうつりません!
以下、100人くらい問診した結果からの情報です。
<症状の特徴>
コロナウイルスは7日〜10日にピークを向かえます。
1、最初に倦怠感が顕著に出る
2、頭痛がほとんどの人で出現
3、下痢(回数は多くない)も多い
4、途中から味覚と共に嗅覚も全くなくなる人が半分位いる
5、発熱 軽症:微熱がだらだらと続く
中症:39度台くらいまで上がる
重症:38度以上がずっと続く
特徴は一旦7日目くらいにおさまってまたぐんぐん出る
日内変動はある
6、咳や痰はあまり多くない印象
7、若くても息切れが出てくる
8、喘息や喫煙歴、糖尿病があると重篤化しやすい
9、肺炎像は両肺に淡い影がはっきりと出る
(レントゲンよりCTでしか読影できないことあり、CTがいいです)
<現在の治療>
対症療法のみ。当院では
○発熱、頭痛:カロナール(イブやロキソニンは✖︎
○抗生剤は基本的に効かないので飲まない
○咳:デキストロメトルファン臭化水素酸塩水和物
○痰:カルボシステイン
○下痢:整腸剤(ミヤBMなど)
カロナールは400mg〜500mg/回 3回まで
<PCR受けるまでの流れと結果>
1、発熱と上記症状があった場合保健所に電話。ひどいと2時間繋がらないとか丸2日間繋がらないという現状がある。繋がらなかったら他の近隣地域の保健所に電話してください。
2、経過観察と言われることが多い様ですが、そんな時は近医にまず電話をしてから受診。だいたい上の薬+医師によっては抗生剤を出して自宅待機となる。
3、解熱しない、もしくは症状が消失しない場合は遠慮なく保健所にもう一度電話する。
4、それからPCRの検査を受ける場所を指定される。
5、病院や検査所から直接電話がかかってきて受診の日時を聞く。
6、保健証と現金を持って検査場へマスクをしていく。
(保健が効けば料金は1000円程度。CTなどを撮影すると6000円程かかる)
7、薬が必要であれば依頼して帰宅。帰宅は交通公共機関を使わない。
8、翌日保健所が検体を持っていく。今検査が立てこんでいて月曜日に出した結果が金曜日にならないと戻ってこない。つまり5日間位かかる現状。
9、自宅で呼吸苦が出たら保健所に電話。万が一繋がらなくて危険を感じたら迷わず救急車を呼ぶ。
10、症状が落ち着いたら今後はPCRしないで2週間後から普通の生活になる方向。家族も2週間同じ対応で。
<実際にうつる場所の印象>
1、居酒屋や外食店のホールスタッフの手が怪しい!毎回手指消毒していなければウイルスのついたお皿をさげて次の人のお皿を運んでいる可能性が十分あります。
2、ライブハウス系の人はよく来ます。
3、陽性の出た人の家族はほぼみんな陽性です。
4、孫が祖父祖母宅に遊びに行って濃厚接触をする。
5、病院関係のクラスターとその家族や、それらの人と接触した人。
<入院となった場合>
1、指定病院がなかなか空いておらず、とにかく医師が電話して探し回る場合が多い。その間患者は待っていて家族が荷物をまとめて持ってくる。入院したら面会は一切禁止。現金、持参薬も一切持ち込み禁止。
2、とにかく病室の中から出れないで対症療法のみ。
3、呼吸状態が悪化したら、ICUで気管挿管し人工呼吸器をつけるしかできることはなく、あとは患者の免疫力で回復を祈るのみ(悪化しても回復する患者もいる)
4、万が一のことがあった場合は最後まで家族に電話をして状態を伝え、火葬してから遺族に遺体を返す。入院になった時点で軽症化するまで一切誰とも会えず、そして重症化したら一気にあっけなく…という印象があり、ここが怖いところです。
5、軽症になったらすぐに専用の移送の車でホテルへ移動して療養。結構これは早い段階でスムーズにいきます。新患者や重症者のベッド床を確保するために。
<私が気をつけていること>
1、口から入るのが一番うつるので食べる前、ドアノブなどどこも触らない状態にしてから、爪や指と指の間までしっかり洗う!これにつきます!
2、1日8時間睡眠(睡眠を十分にとる)
3、現金は一切触らず全て電子マネー。
4、クラスターになっている場所や病院はできる限り行かない。
5、携帯電話は食事中触らない。帰宅後はまず第一に消毒してから家にいれる。
6、マスクの表面は絶対に触らない。ポケットにしまった手は汚染されていると認識する(マスクは基本1枚/日)
7、タクシーに乗らない。実はコロナ患者さんはタクシーで移動してる人が多いので、タクシーは基本的にコロナウイルスウヨウヨです。
<患者の流れ>
1、3月の3連休で陽性となった患者のPCR検査はピークアウトしてから実施されている。若い人が多く軽症が多い。
2、4/5週はその家族が続々ときて陽性になっている場合が多かった。高齢者にうつり、重症な肺炎も多々見られるようになった。
3、4/12週はクラスター本人とその家族も一気に陽性となった印象。
4、陽性になった患者の同居人はだいたいうつるので適切な隔離方法を指導している。
以上です。必要以上に怖くなるような情報は避けたつもりです。
日本は他国よりだいたい2週間程、対策や実行が遅れている印象があります。お金の心配も絶対あると思います。ですが、目先のことより、今ぐっとこらえることが大事な命を救ってくれます。
私が今いる病院の中もまさにコロナ戦争ですが、みなさんに応援してもらって私達医療従事者は頑張れています。本当に感謝しています。
長々と失礼しました。
2020年4月18日 看護師

 

まとめ

3月中旬頃より話題となり、あっという間に広がった新型ウィルスCovid-19。

新しいウィルスなので情報もワクチンもなく、世界中の人が恐怖におびえています。

感染者の人数が大きく取り上げられ、そのウィルスに触れただけで死にいたるのではないかという不安にあおられています。

でも、実際にコロナウィルス感染によって死に至った方の人数は2%以下、とても少ない

インフルエンザやがんで死亡した方の方が、よっぽど多いのです。

 

過剰に恐怖をあおるマスメディアの情報に流されることなく、実際のデータを理解して正しい思考を持って生活することがいかに重要であるかということを教えてくれる著書。

これはいま、読むべきじゃないかと思いました。

 

じっくり本を読む時間がないという方は、Youtubeで【ファクトフルネス 解説】って入力すれば内容を要約してくれているチャンネルがたくさん出てきます。

このコロナ騒動をきっかけに、ものごとの正しい見かたをできるようになると、自分自身が明るくなると思いますよ

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