世界各国が新型ウィルス・コロナの拡散防止対策のために空港閉鎖を始めた2020年3月中旬、個人的緊急事態により渡壕。
オーストラリアへ到着した日の夜に空港は閉鎖され、1ヶ月後に予定していたフライトもキャンセル。。。
いつになったら情勢がよくなるのかわからないままに3ヶ月半を過ごし、さすがに家のことや自分の店のことが心配で帰国を決意した7月初旬。
国際線も動き出してはいたけれど、海外からの帰国者に対しての規制はまだまだ厳しいようだ。。。
海外からの帰国者に対する14日間の行動規制があるのはわかっていたけれど、実際の帰国後はどんな手順で検疫を受けてどんな行動をしなければいけないのか、いろいろ調べても私の知りたい答えが見つからなかった。
私の家は東京から船でしか行けない小さな島。船の運航も、月に5回ほどしかない。
空港から遠距離に住む人が帰国したあと、14日間をどのように過ごしたらいいのか、空港での検疫検査の様子など交えながら、私の体験をお伝えします。
海外から帰国した後の空港での基本的な流れ
帰国後の流れについては、厚生労働省のHPに公開されている。
私が今回利用した航空会社ANAのHPでも、帰国後の流れについては厚生労働省のページにリンクするようになっていた。
公共交通機関を使わずに自宅やホテルに行くことのできる人はすぐに帰宅できて、数日内にPCR検査結果が知らされる。
レンタカーの予約やハイヤーの手配ができている、または家族や会社関係者など、自家用車での迎えがある人は検査結果を待たずに帰ることができる。
ただし、検査結果のお知らせを受け取るまでに数日間を要する。
いろいろな都合で検査結果を即日に知りたい人は、空港で待機。
即日で検査結果を知りたい人は、空港で待機。
結果が出るまで何時間かかるのかはその時の状況次第。
今回の私のケースは、早朝到着便だったので5時間ほどで結果が出たけれど、夜に到着するともっとかかるケースもあるらしい。。。
陽性結果が出たら、即入院。
検査結果が陽性だった場合は、指定の病院に入院となる。
陰性との結果がわかった後、ホテルや自宅へ向かうにしても公共交通機関は使えない。
空港にて検査結果を確認した後の移動は、公共交通機関(電車・バス・タクシーなど)の利用はできない。
自家用車での迎え・レンタカー・ハイヤー(タクシーはダメ)のみでの移動が許される。
普段田舎暮らしの私には、レンタカーで都内を運転するなんてとても無理(笑)
PCR結果報告までの待機時間がどれくらいかわからないので、ハイヤーを頼むにしても何時に迎えを頼んだらいいのかわからない。
4~5時間だという情報が多いけれど、もっとかかる場合もあるということなので、待機時間が長くなるほどハイヤー会社への待機料金も発生するのだ。
何社か見積もりを頼んだら、羽田空港から私の実家である埼玉県北東部までは4万円前後だった。高速料金や空港での駐車場代は含まれているけれど・・・
たとえば到着後5時間を見込んで迎えをたのんで、実際に検査結果が出て入国するまでに8時間かかったら、3時間の待機料金を支払うことになる。。。
私は、検査結果を即日で知りたかった。
なぜなら、2週間を実家で過ごすことを両親は承諾してくれたけれど、両親は高齢だし父はがんを抱えているので、自分が安全であることをちゃんと確認してから実家へ行きたかったのだ。
そんなやりとりを都内に住む友人とチャットしていたところ、彼女が迎えに来てくれることになった。
でも到着日はムリ。その翌日になる。
では、到着日はどのように過ごしたらいいの?
というのが6月半ば頃の情報で、それ以降の情報がみつからなかった。
私は空港で結果を知りたいので、国指定のホテルに自腹で一泊すればいいのかな?
それでいいのかどうかもわからずに、オーストラリアを出発した。
海外からの国際線搭乗時に書類が配布される
今回私が搭乗したのはオーストラリアのシドニー空港。
搭乗後、検疫官へ提出する書類が配られる。
厚生労働省からの、ライン登録のお願い
ライン登録の申込書
体調チェックリスト
帰国後14日間の過ごし方説明書
14日間過ごす場所の申告書
羽田空港到着後の実際の流れ
降機までに数十分待機
今回、私のフライトは羽田着だった。飛行機は定刻通りの早朝5:20に到着。
その後、『検疫検査の準備のため』と伝えられて、機内で待機。
20分ほど経った頃に、まず国際線乗り継ぎのある人が、その後に他の人も飛行機を降りる。
検疫検査とその後の行動の説明会
そのまま、『検疫検査の説明会』が行われる部屋(搭乗ゲートのひと部屋)に搭乗者全員が集められて、検疫官からPCR検査までの手順を伝えられる。
そして
2・公共交通機関を使わずに自宅へ向かう人
3・PCR検査結果が出るまで空港待機する人
の順番でPCR検査場へ向かう。
PCR検査
PCR検査は、通路にパーテーションを設置した状態の簡易式な検査場で行われる。
検査をしてくれる看護師さん(?)は4名ほど待機していて、それぞれがパーテーションで仕切られ、手荷物を通路わきにに置いて検査を受ける。
マスクから鼻だけ出した状態で鼻の穴片方に綿棒のようなものを挿入。
『息を吸ってくださーい。ハイ、吐いてー。もう一度吸ってー。』
このもう一度吸っているときに検査専用の綿棒を入れられて、グリグリグリ・・・
けっこう、涙目になる感じ。。。
そして、機内で渡された書類を持って待機室へ。
待機室で検疫官と面接
ここでやっと、知りたかった質問ができた。
明日は自家用車での迎えがあるけれど、今夜はどうしたらいいの?
・・・国指定のホテルというのはすでになくなっていた。
羽田・蒲田・大森・川崎の各駅までを周遊するバスが出ているので、自分でホテルを予約して、各駅までバスで行き、ホテルまで歩く。
ということで、ホテルのリストを渡される。
指定ではないので、自分で他を探してもOK.。
私は、普段上京するときに利用しているホテル予約サイトから予約。
時刻は7:20。
そして、何時間かかるのかわからない待機状態に。
待機室で待機
検疫官との面接後、そのままそこで待機。
コーヒー飲みたい・・・
飲み物の自販機はあるけれど、冷たい水やお茶・ジュースばかり。
あたたかいコーヒーが飲みたい・・・
前日の昼過ぎにゴールドコーストでの滞在先を出て、シャトルバスで1時間ちょっとでブリスベン空港へ到着。
ブリスベンから国際線でシドニーへ。そしてシドニーから羽田へ。
すでに19時間が経過。慣れない場所を経ての長丁場な移動でクタクタ・・・
国際線はまだ少ないので、それしかなかった。
心を癒してくれる、あたたかいコーヒー飲みたい・・・
頭の中はそれだけ(笑)
お弁当配布
11:30頃、待機者にお弁当とお茶が配られた。
ごはんはいらないから、あたたかいカフェ・オレ飲みたいよー!
検査結果通知
12:30頃、私が搭乗してきた便の人たちの検査結果が出た。
ひとりずつ名前を呼ばれてカウンターへ行き、検疫官から今後2週間の行動について説明を受ける。
結果は『陰性』
『陽性なはずはない』と思ってはいたけど、これで一安心。
シャトルバスの準備があるということで、再び待機。
入国審査と税関検査
待機室を出るときに上のカードが配られ、通路上に待機している検疫官の前を通る際に提示してね、とのこと。
私が搭乗してきた便と、同じようなタイミングで検査結果が出た人たち数名(今回は5名)が、検査官の後について移動し、入国審査。
続いて税関。
そのままシャトルバス乗り場へ。
コーヒー飲む時間とか、やっぱりないわ(笑)
ってか、お店は全部閉まっているのだろうか・・・?
たぶん最短距離で空港の駐車場に出たので、『店』を見ていない。。。
たった5人を迎える大型バス(笑)
VIPな気分(笑)
乗車時刻は13:15。
宅急便手続きのある人たちを待って、13:40頃に出発した。
検疫官は『各駅』と言っていたけれど、各ホテルの前に停車してくれる。
私の予約した蒲田のホテル到着14:00。
長かったーー! 疲れたーーー!
もう、コーヒーよりもビールが欲しいわ(笑)
まとめ
空港到着後に、PCR検査の結果を即日で知りたい人は空港のゲートで待機。
入国していないので、手元にある荷物は機内持ち込みバッグのみ。
(スマホやPCの充電用ケーブルをスーツケースに入れてしまった私は大後悔。。。)
『到着日はとりあえず空港近くに泊まりたい』という人は、自分でホテルを予約して、用意された周遊バスで移動。
4月や5月に帰国した方々の記録を見ると、体制が整っていない上に多くの人が帰国したので混乱が大きかったみたいだけど、いまは体制も整っていて帰国者も少ないので、落ち着いている感じ。
PCR検査結果を即日に知りたい人は、空港内で5時間は待機の覚悟で。
検査結果を受け取ったあとのホテルは自分で予約して、用意されたバスで移動。
ホテル代は自腹。ここには国の補助はありません。
以上、2020年7月10日時点での、羽田空港での様子をお伝えしました。
私と同じように、帰国後の空港での様子を知りたい方のお役に立てたら幸いです♪**
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